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こんにちは、ジョンソンホームズの中原です。
週末や連休ともなれば、あちらこちらで「感謝祭」と称した顧客向けのイベントが開催されています。業種は住宅会社だけでなく、リフォーム会社、カーディーラーなどさまざま。
でもその中には、単に売上を上げるための「商談祭」じゃないか?というイベントが実に多いと感じてしまいます。
「これから取り組んでみたい」「すでにやっているけど、ただ大変なだけ」と思っている会社は、イベントを何のために企画し、何を目指してやるべきなのかを、一度きちんと考えてみましょうよ。
イベントの企画は「何を目指してやるか」が重要
(2016年 ジョンソンホームズオーナー感謝祭)
ジョンソンホームズでも、年に一度の恒例行事として夏に「オーナー感謝祭」を開催しています。
「顧客満足度を上げたい、お客様に自分たちの気持ちを届ける機会を作りたい」という思いから、5年ほど前にスタートしました。
「オーナー感謝祭」とは文字通り、自社の商品を購入してくれたお客様に感謝の気持ちを伝えるイベントですよね。
でも会社によっては自社商品のPRやリピート狙いの商談会だったり、単なるセールということも少なくないです。
来場者が楽しめる企画をやっていても、名前を売ることや紹介目的だったりして、本当に「感謝祭」なのか疑問を感じるものもあります。
もし工務店の中で、「ウチの会社でもオーナー感謝祭をやろう」と考えているなら、取り組む前に必ず考えて欲しいことがあります。
それは「なぜやるのか?」「目指すゴールはどこなのか?」ということ。
自社の家を気に入ってもらい、信頼関係を築いて、一生に一度の大きな買い物をしてくださったお客様。
「自分たちはその大切なお客様に何が出来るか?」という部分が大事なんです。
もっと暮らしを楽しんでもらいたい、そのためのお手伝いやきっかけづくりをしたい―。
感謝祭に限りませんが、この考え方が顧客と長くお付き合いを続けていくための原点だと思います。
お客様との絆を深めてファンを増やすことは、会社を応援してくれる強力なサポーターを増やすことにつながるはずですから。
「もっとお金を使ってもらおう」なんて見え見えのイベントは、僕からすれば、感謝祭じゃなくて「収穫祭」。刈り取った後に、何も残らないんじゃないかと思います。
「オーナー感謝祭」は、顧客と絆を深め「つながり」を作る場
当社のミッションは、お客様に「住んだ後もこの会社とお付き合いしていると楽しい」と思ってもらえる時間や体験を提供すること。
だから感謝祭も、とことん楽しんでもらえるものを企画・運営し、社員総出で盛り上げます。
最初は自社の駐車場の一角でこぢんまり始めた感謝祭も、今では3000人を超えるオーナー様が来場する一大イベントになりました。
縁日のような出店やDIY体験コーナー、早食いレースや綱引き大会など毎年趣向を凝らしたイベントを企画しています。
2016年には「3分間のハイタッチリレー」で世界記録に挑戦する企画を実施。
多くのオーナー様にご参加いただいて、無事に当時の世界記録に認定されました!
2019年は9月1日(日)に「モエレ沼公園」で開催。
会場もスケールアップして、なんと3122名のジョンソンホームズオーナー様にご来場いただきました!
ステージでダンス発表、ミュージシャンのライブ、親子で楽しんでいただけるブースもたくさんご用意し、大盛況のイベントとなりました。
こうした企画をやるのは、「モノよりコト」そして「絆」が大事な時代だからこそ。
家族の思い出づくりに一役買うことができるし、世界記録挑戦のような体験は、話題提供にもなるでしょ。
イベントという場でみんなが同じ体験をすることで、社員とオーナー様の間だけでなく、オーナー様同士も友達になったりと、参加者同士の絆が深まる貴重な交流の場になっています。
ただし「何でもやればいい」ってもんじゃありません。
例えば当社ではブランドごとのイベントもあって、飲食店を貸し切ってオーナー様100人くらいの飲み会を開いたりもしています。
大人だけの企画だから、ここで縁日をやるのは的外れ。
マジシャンや歌手を招いたりして、社員も一緒に飲んで楽しむ。接待目的ではないから、これでいいんです。
大切なのは、どんな目的で誰に来てもらうかによって、内容も工夫が必要だということ。
そして主催する自分たちも本気で楽しむことだと思います。
主催側である社員が本気で楽しむから得られることがある。
そんなお話を書いた「社員の『喜び体感』機会をつくるということ」もぜひご覧ください。
イベントは社員にとっても大きなプラスに!
こんな風に、当社のオーナー感謝祭や飲み会などのイベントは、社員とお客様という垣根を超えて、楽しく交流する場。
そして自分たちが担当したお客様と、久しぶりに再会できる機会でもあります。
参加されたお客様からは、営業や設計、コーディネーターに「久々に会えて良かった」という声をよく聞くし、引き渡しから年数が経った方だと「もう忘れられていると思ったのに、声をかけてくれてうれしかった」という言葉をいただくことも。
僕らにしてみても、その後の住み心地が気になってはいても、そう頻繁に訪問出来る訳じゃないから、いろいろな話が聞ける貴重な場なんです。
住まいの相談事がないかどうかもかしこまらずサラリと聞けるから、お客様も話しやすいと思います。
イベントは、お客様に喜んでもらえる上に、会社が目指していることを実感できて誇りが持てる。
だからその後の仕事にもますます精が出る...と、社員にとってもイイコト尽くし! まぁその分お金はかかるけどね...。
あくまで当社の取り組みではありますが、一つの事例として、みなさんの会社でもぜひ参考にしてみてください。
最初から大きなことをする必要はありません。自分たちが出来る範囲で、お客様に楽しんでもらう場を作る。参加したみんながハッピーになれる、そんなイベントづくりを目指しましょう!
イベント開催の目的を明確にして「オーナー感謝祭」を企画しよう!
本来「オーナー感謝祭」は、これまでのお付き合いに感謝を込めて開催するものだし、お客様に楽しんでいただく場のはず。
それなのに、どうみても自分たちの利益最優先のイベントが多いと思いませんか?
これから感謝祭をやりたいと思っている工務店は、お客様とより良い関係を築くことを第一に取り組んでください。
「楽しい」「参加して良かった」と思ってもらうことがリピートにつながり、長くお付き合いを続けていける方法なんですから。
参加したみんなが楽しめるイベントづくりを目指しましょう!
ジョンソンパートナーズでは、今回のコラム以外にもお客様とつながる方法についてコラムを発信しています。ぜひ参考にしてみてくださいね!