人と人が「つながる」暮らしを作るアフターサービスを考えよう

お客様とつながる方法 / お客様満足度
2017年05月26日 by 金子 祐介

目次

商品が顧客にもたらす「価値」を顧客価値と言います。
住宅ならば、その住まいを通して得られる「幸せな暮らし」が顧客価値と言えます。

では、仕事があって家族がいて仲良く暮らすことができれば「幸せな暮らし」を実現できるのでしょうか。
実は、それだけでは幸せな暮らしだとは言い切れません。

地域社会とのつながりを取り持つことも大切なアフターサービス

人はいくつもの「社会」の中で生きるものですが、そのうちの1つに「地域社会」があります。
生活の安全と満足を高める上では、自分たちだけの孤立した生活だけではなく、「地域の人々とつながる暮らし」が重要だと言われています。

しかし、新しく家を建てる人、つまり「お客様」は、まだそのことを知らず、新しい念願の家を建てたにも関わらず地域社会とのつながりのきっかけとしての「地域」の縁は近年希薄になりがちです。

かつては子どもが地域の大人に見守られる中で育ち、大人もまた地域に関わることで大人の役割、親の役割を学んできたのに対して、都市化の進展とともにそれが難しくなっています。

地域に根ざす住宅会社にとって、そんなお客様と「地域とのつながり」をとりもつことは、果たすべき大切な役割であり、顧客価値を実現するアフターサービスの1つです。

気の合う仲間と過ごすひとときが満足を与えてくれる

そもそも、家族は地域で暮らしているものです。
親は遠くの会社に通勤していても、子供はほとんどの時間を地域で過ごします。
奥様が専業主婦であればやはり地域中心の生活をしていることが多いでしょう。

学校、仕事、趣味など、つながりのできるきっかけは何であれ、気の合う地域の仲間と過ごすひとときは楽しいものです。

また、地域コミュニティの活発な地域では侵入盗のような犯罪が起こりにくいと言われています。
また地震や台風等の大規模自然災害時の救助活動や助け合いも迅速に進むことが、警察庁や国土交通省により指摘されています。

地域コミュニティは、家族の安全・安心を守るためには忘れてはならない視点なのです。

地域に根付く住宅会社だからできること

住宅会社だからできること.jpg

地域コミュニティが大切だとは分かっていても、個々がコミュニティ活動に加わるのは難しいところがあるのも事実です。
活動に入りにくい理由として「コミュニティに入りづらいので、企画する人が大事」などの声が住民からあがっています。

このことを踏まえ、地域に根付いて生きる住宅会社だからこそ出来る企画を考えてみましょう。

家庭でできるDIYセミナー

住宅会社の本職を活かして、子どもと一緒に楽しく学べるDIYセミナーを開催します。
参加者は生活のちょっとした不満を楽しみながら解決でき、住宅会社にとっても将来の本格的なリフォームや新築につながる縁が生まれます

イベントの企画・事務局

地域の中にはさまざまな得意技を持つ人がいます。
そんな人を講師に招き、会社のスペースを使ったり、地域の施設を借りたりしてセミナーを開くこともできます。
もちろん地域の人だけでなく、有名なスポーツ選手、音楽家、有識者等を招くこともできるでしょう。

大きな都会であればカルチャースクールなどでこうした学びや楽しみが得られますが、それがない地域では刺激のない生活に物足りなさを感じている人も多いものです。
近所で開かれて気軽に参加できるイベントを企画する人がいれば「つながり」は生まれるのです。

地域貢献ボランティアの企画

地域の清掃・防犯マップ作り・見回り活動・声かけ運動・子どもが安心して学び合える自習塾といった、地域に役立つボランティアイベントを企画することもできます。

これらはアフターサービスの1つでもあり、顧客価値を高める意味を持っています。

まとめ

地域でともに暮らす人々が「つながる」縁を取り持つのは、同じ地域に多くの家を建て、地域の住民や団体に信頼される住宅会社にこそできる役割の1つです。
それは家を建ててくれた人へのアフターサービスであると同時に、そこで培った信用と縁はその後の活動に繋がっていきます。

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