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こんにちは、ジョンソンホームズの川田です。
会社を良くしたり、社員や経営者の所得を向上させていくためには業績を向上させることが重要です。
業績を向上させるためには、毎年会社を大きくしていく必要がありますが、社長一人で頑張るのには限界があり、一緒に働いている従業員の協力が必須です。
しかし、経営者と従業員が同じベクトルで行動出来ている企業は多くはないのではないでしょうか。
そこで今回は、業績を向上させる取り組みについて解説します。
業績向上の取り組みをしていく上で経営者と従業員の間にできる溝の原因と、業績と従業員の所得の向上を両立させる「目的共有術」についてもお話しします。
業績が良い会社の特徴とは?業績向上に必要な取り組みを確認
従業員のモチベーションが高く、時代の変化に対応できる組織は、企業を継続して成長させることができ、自然に業績が向上していきます。
反対に、以下のような特徴がある企業は要注意。
業績を向上させることはむずかしいでしょう。
- 経営陣だけで意思決定をし組織を動かしていると感じる
- 従業員が企業理念など、企業の目指すべき姿を理解していない
- 従業員の目的意識がなく、主体性が感じられない
- 社内でのコミュニケーションが十分に取れていない
業績が伸び悩む原因は、このような組織力の低下と従業員の能力が発揮できていないことにあります。
業績向上に必要な取り組み
組織力の改善と従業員のモチベーションを上げる、業績を向上させるための主な取り組みを3つご紹介します。
- 経営情報の公開
- 風通しの良い社風づくり
- 給与システムの見直し
1.経営情報の公開
経営情報が従業員に非公開の場合、明確な数字がわからないことから、経営者と従業員の双方の対策や方向性にズレが生じてきます。
会社の経営情報を従業員へ公開することで、達成した際の成果も明確になり、組織全体で業績向上のための対策に取り組むようになります。
経営者と従業員が同じ情報を得て、同じ立場で思考することで意思統一し、同じ方向を向いて仕事を行うため目標達成までのスピードが早くなります。
2.風通しの良い社風づくり
上司や部下関係なく、従業員同士が本音で話せる風通しの良さを作るためには、コミュニケーション量を増やすことや、コミュニケーションの内容を充実させる工夫が必要です。
まずは、組織や上下関係の分け隔てなく、コミュニケーションが取りやすい環境をつくること。
そして、意見は頭ごなしに否定せず、まずはしっかりと聞くという土台をつくることが大切です。
何か意見をすると否定される環境では誰も何も言いたくありません。
仕事の進め方や考え方など、コミュニケーションを多くとって、話しやすい関係性を築き、信頼関係が構築できる社風を目指しましょう。
自分の提案や発言を否定せずに聞いてもらえると、徐々に主体性も育ちます。
話しやすい職場は活気づき、チームワークも向上します。
仕事に対してのモチベーションも高まり、業務への責任感や作業効率も上がるでしょう。
3.給与システムの見直し
所得への不満は従業員が転職するきっかけで多い理由の一つ。
給与システムが従業員の立場から見ると不透明に感じられることが原因です。
「インセンティブ」「成果分配」「ボーナス」など納得できる報酬形態の条件を明示しましょう。
業績をアップさせるための5つの取り組みについて、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
社風が良くなると業績が良くなる!業績がアップする5つの取り組み
経営者と従業員が目的を共有しており、その目的のために従業員が自ら考えて行動できる組織は、会社を継続させ、良い業績を残していくことができるでしょう。
会社の組織力強化には、経営者と従業員が同じ方向を向くことが欠かせません。
ここからは、双方のベクトルを合わせるために必要な、「目的共有術」について詳しく解説していきます。
変化に対応できる組織については、こちらのコラムも参考にしてください
変化に対応できる組織とは?特徴や組織のつくり方を解説
業績向上への取り組みには従業員の協力が不可欠
業績を伸ばしていく上で、社長が一人で頑張るのは早々に限界が来ます。
しかし、従業員との間に溝ができていると、互いに協力して業績向上に向かうことが難しくなるでしょう。
業績向上を目指すときの双方の思惑
業績向上を目指す場合、経営者視点と従業員視点で見てみると、大きな考え方の違いが生じていることがあります。
それぞれの考え方について見てみましょう。
経営者の考え
- 給与や福利厚生を増やせる
- 採用を増やして業務の軽減ができる
- 業務効率化のシステムが導入できる
従業員の考え
- 業務が増えて忙しくなるのは嫌だ
- 目標数字が増えるのが大変だ
- 本当に所得が増えるのか疑問
なぜこのようにベクトルがずれ、互いに溝が生まれてしまうのでしょうか。
それは、目的共有が十分にされていないことが原因です。
経営者が常日頃経営の課題を認識している一方で、従業員は目の前の業務やお客様へ意識が向きがちです。
そのため、経営者が発信する経営改善策を「急だな...」と感じてしまい、ついていけなくなり反発が起こります。
従業員から急な提案と感じられないよう、快く協力をしてもらうためには業務改善の目的を十分に共有することが重要です。
業績と所得の向上を両立させる「目的共有術」
業績を上げるためには従業員の協力は必要不可欠です。
同じく従業員側も、所得の向上や休日を増やしていくためには業務の効率化を行い、業績を上げていくことが重要です。
双方のベクトルを合わせるためには目的を共有する必要があります。
目的を明示していない、聞いていない。
ニーズを得るための会話を振っていない、言っていない。
このような状況では、いつまでたっても同じベクトルを向いて仕事をしていくことは難しいでしょう。
目的共有を行うには、以下の3点が効果的です。
- 話を聞く、伝える
- ミッション・ビジョン・パーパスなどの指針をつくる
- 具体的な施策・サービスに落とし込む
話を聞く、伝える
やりたいこと(業績向上)をやるためにはまず従業員の意見を聞くことが重要です。
従業員の話を聞くことで、所得を上げたいのか、社会貢献をしたいのか、完全週休2日など、休みを充実させたいのか、みんなで社員旅行がしたいのかなど、優先したいと考えていることや、ニーズを把握することができます。
会社の業績が向上すると、スタッフの「なりたい姿」に近づいたりニーズが満たせたりすることを伝えましょう。
具体的な取り組み①【個別面談】
ジョンソンホームズでは、従業員それぞれの意見や思いを収集するために、月1回の個別面談を行なっています。
その中で、自身がやりたいことや思っていること、業務の改善点などを自由に話してもらうようにしています。
やり方としては、従業員一人ひとりがどこでつまづいているのか、どんなことを頑張っているかを把握し、より具体的な内容についてコミュニケーションが図れるようにしましょう。
また、事前に「現状の課題」や「いま取り組んでいること」などのテーマを与えて面談に備えるよう促すとさらに効果的です。
面談後に課題の進捗状況を確認するなどフォローも忘れずに行いましょう。
具体的な取り組み②【オンライン朝会】
新型コロナウイルス感染症の流行を機に全従業員が集まる機会がなくなり、ジョンソンホームズではオンラインを活用した朝会を月曜日と金曜日の毎週2回実施しています。
その中で、契約・着工状況や集客、平均の粗利率など現状数字の共有や、各部署の週間MVP発表を通じて、会社の方向性や理念・ビジョンを従業員へ伝え、意識の共有を図っています。
ミッション・ビジョン・パーパスなどの指針を作る
経営者の思い描く会社の未来像と個別面談から得たスタッフのなりたい姿や思いをすり合わせて、会社の方向性を示す自ら働きたくなる魅力的なミッションやビジョン、パーパスをつくりましょう。
- 企業が果たすべき使命(ミッション)
- 企業の目指すべき姿(ビジョン)
- 企業や個人の存在意義を意味する概念(パーパス)
ミッションを定義し、パーパスを実践していく中で、会社の「あるべき姿」、ビジョンが明確になります。
そうすると従業員の普段の行動や会議の決定事項が会社の考えに沿っているかがわかりやすくなり、迷いが少なくなる効果があります。
また、今後の経営方針やビジョンを明確にすると、自分が重点的に取り組むべき内容が理解できるので、従業員のモチベーションを上げることにもつながります。
進むべき道がわからない従業員は、自分の仕事の価値が見出せずやる気を損ないかねません。
ただし、会社としてミッションやビジョン・パーパスを作っていても従業員に浸透していなくては意味がありません。
上述したオンライン朝会や個別の面談を通してしつこいくらい発信するように心がけましょう。
言葉で伝える以外にも印刷して見える所に掲示するのも効果的なのでおすすめです。
具体的な施策・サービスに落とし込む
ミッションを作りこんだら、次は実際の施策に落とし込みます。
ジョンソンホームズでは「いつまでも続く、自分らしい幸せな暮らしをお届けします。」というミッションを掲げています。
家を売るだけではなく、お客様のその後の暮らしや幸せに寄与するサービスを考え、提供しています。
具体的な取り組み①【ライフスタイル倶楽部】
さまざまなアクティビティやワークショップを通じて日々の暮らしを楽しんでもらえるよう「ライフスタイル倶楽部」という事業を行っています。
ジョンソンでお家を建てていただいたオーナー様を中心に、DIY教室やフラワーポットづくり、寄せ植え、味噌づくり体験などのライフスタイルのイベントを毎週開催しています。
具体的な取り組み②【ジョンソンレディ】
定期点検とは別に、3カ月に1回程度の頻度で専門のスタッフが定期訪問するサービスを行なっています。
暖房、換気システムの使用方法・お手入れの仕方から暮らしのアイデア発信、外構・ガーデニングの相談など、住んだあとの暮らしをより良く、幸せに暮らしてもらうためのお手伝いを行なっています。
その他にも、インテリア・雑貨のショップ運営や飲食店を通じてジョンソンホームズでお家を買っていただいたオーナー様の住んでからの暮らしをより良くするための取り組みを日々行っています。
業績向上に必要な取り組みを実践しよう。目的共有を大切に
業績を向上させていくためには経営者(社長)一人では限界があり、従業員の成長や頑張りを促していく必要があります。
業績向上の取り組みとしては、「経営情報の公開」「風通しの良い社風づくり」「給与システムの見直し」などがありますが、ただ取り組むだけではなく、経営者と社員が同じベクトルを向いて行動していくことが重要です。
スタッフの協力を得るためには話を聞き、思いを伝え、「目的の共有」を図っていきましょう。
ジョンソンパートナーズでは、自社が20年間で20棟/年から300棟/年まで成長してきた工務店経営実績と、全国50を超えるフランチャイズ加盟店舗様への経営支援ノウハウを基に、住宅フランチャイズ支援を通じて住宅会社の経営者様へ業績向上のサービスを行っております。
業績向上を目指しているのに、スタッフの理解が得られないなどの課題でお悩みの方、経営のヒントを知りたいという方はぜひ一度ジョンソンパートナーズへご相談ください。
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