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住宅に関する情報を掲載したチラシを配布することは、不動産業界における王道の販促活動です。
しかし、近年では不動産業界でもインターネットを活用した販促活動が広く行われるようになっています。
そのため、情報技術が発展した現代でも、チラシを使った販促に効果が期待できるのか不安に感じている方もいるでしょう。
そこで今回は、住宅チラシを作成することで得られる効果や、反響アップにつながる住宅チラシの作り方について解説します。
近年は不動産を主体としていない地域工務店や、ビルダーでも集客のための売却型モデルハウスを建てることがあり、そういった場合も最終的に売却する必要が出てきます。
今回の記事は不動産販売のノウハウが少ない工務店の方にも参考になるかと思いますので是非最後までご覧ください。
住宅チラシを作成する際の注意点やコツも併せて確認し、反響を増やして会社の売上アップにつなげましょう。
住宅チラシの作成で期待できる効果とは?
インターネットの発達やパソコン・スマホといった情報機器の進化に伴い、近年では不動産業界でもデジタル広告などを活用した集客が行われるようになりました。
しかし、デジタル広告が台頭する中で、紙媒体のアナログ広告である「チラシ」も依然として有効な販促方法として利用されています。
IT化が進んだ現代において住宅チラシを制作することには、以下の2つの効果が期待できます。
新規顧客の獲得
新聞折込やポスティングによって配布された住宅チラシは、手に取った多くの方が目を通します。
インターネットでも地域の住宅会社の見学会イベントや不動産物件検索は可能ですが、ポスティングされたチラシを見て初めてイベント・販売されている物件があることを知る方も少なくありません。
そのため、「インターネットで検索してもらう」という手順を踏まずにイベントや物件情報を伝えられる点は、住宅チラシを作成する大きなメリットの1つです。
売却物件の掘り起こし
住宅チラシでは、販売する物件の情報とともに「売却物件募集」の案内を掲載するケースも多くあります。
「所有物件をすぐに売却しよう」とはならなくても、何度もチラシに目を通すことで、売却物件募集の情報と会社名を覚えてもらえれば、所有物件の売却時に候補として挙がる可能性があります。
会社の認知度アップを図りつつ売却物件の掘り起こしもできることは、住宅チラシを作成する大きな利点といえるでしょう。
このように、デジタル化が進む現代でも、紙媒体のチラシを作成することには大きなメリットがあります。
【STEP別】反響アップにつなげる住宅チラシの作り方
住宅チラシの作成・配布にはメリットがあるとはいえ、いくつかのポイントを押さえなければ、住宅チラシの反響を得ることはできません。
ここでは、反響アップにつなげられる住宅チラシの作り方を紹介します。
段階ごとにポイントを押さえて住宅チラシを作成し、反響アップ・集客アップを図りましょう。
【STEP1】ターゲットを明確にする
住宅チラシで反響を得るためには、「どのような方にチラシを見てほしいのか」を意識することが重要です。
「これは自分に関係のある情報だ」と認識してもらえるよう、ターゲットを明確にした上で具体的な情報を記載しましょう。
- 悪い例:「○○県在住の方向け・住宅販売情報」
- 良い例:「小さなお子様がいるご家庭向き・△△学区の新築分譲戸建て住宅情報を公開」
良い例のほうがチラシを見た方が「自分のことだ」と感じやすく、反応してくれる可能性も高まります。
チラシを見てほしい相手を明確に意識することで、チラシ全体のイメージや広告内容の方向性も定めることができます。
【STEP2】キャッチコピーを考える
住宅チラシのターゲットが決まったら、ターゲットが興味をもってチラシを読み進められるようなキャッチコピーを考えましょう。
下記は、悪いキャッチコピーと良いキャッチコピーの例です。
- 悪い例:「小さなお子様がいるご家庭向けの住宅内覧会開催!」
- 良い例:「人気の△△学区で住宅購入検討中のパパママに!家事と子育てが楽になる工夫がたくさん詰まった住宅の完成見学会・内覧会を開催します!」
キャッチコピーを考える際は、ターゲットにとってのメリットや利益を伝えることがポイントです。
「家事と子育てが楽になる」など、ターゲットが抱える悩みを解決するようなキャッチーな文言もよいでしょう。
【STEP3】記載する物件情報の内容をまとめる
住宅チラシには、多くのお客さんが知りたいと思う物件の概要を記載することが重要です。
住宅は一生の中で最も大きな買い物の1つとして考える方も多く、「価格」「間取り」「詳細な所在地」などの物件情報は住宅購入を検討する際の重要な材料となります。
それぞれの内容をまとめる際のポイントは、下記のとおりです。
- 価格:物件の総額とともに、「頭金を◯円入れた場合のローン返済シミュレーション」など詳細な金額を表示する
- 間取り:間取り図だけでなく、住んだときをイメージできる写真や文言を入れる
- 詳細な所在地:最も注目しやすい「チラシの左上」に記載する
- 問い合わせ先:会社の電話番号や所在地、担当者名などを明記する
物件情報をチラシの段階できちんと伝えることで、誠実な会社であることもアピールできます。
価格などの重要な物件情報は、大きくわかりやすい文字で記載しましょう。
【STEP4】デザインを考える
ターゲット選定・キャッチコピーの考案・記載する物件情報のまとめが終わったら、最後にチラシ全体のデザインを考えます。
住宅チラシのデザインでは「情報を分類し、関連する情報をまとめる」「フォントや色を変える」など、読みやすいレイアウトを心がけましょう。
画像を入れる場合は、物件の外観や内観、周辺地図、周辺スポットがわかる写真がおすすめです。
写真を含めて、ターゲットにとって「わかりやすい」「読みやすい」「訴求力の高い」住宅チラシを作りましょう。
住宅チラシの反響を増やすための注意点・コツ
住宅チラシにはどのような内容を載せてもいいわけではなく、誇大広告にならないよう注意する必要があります。
また、チラシの配布方法も考えなければ、期待するような反響効果を得られないでしょう。
最後に、住宅チラシを作成する際に押さえておきたい注意点と、2つのコツを紹介します。
【注意点】誇大広告になっていないか注意する
住宅チラシなどの不動産広告は、消費者が不利益を被らないよう、「宅地建物取引業法」などの法律によって広告表現が規制されています。
住宅チラシを作成する際にはルールを守り、誇大広告とならないよう注意しましょう。
■注意点と誇大広告の表現となる例
性能や機能に関して、客観的に判断できる内容以外は避ける
- 震度7の地震でも倒壊しない
- 業界一のリビングの広さ など
一切の手落ちがないことを印象づける言葉は避ける
- 完璧
- パーフェクト
- 完全無欠
極端に安い商品であると印象づける言葉は避ける
- 激安
- 破格
- バーゲンセール
- お買得 など
明確なデータ・根拠が存在しない競争事業者との比較を避ける
- 業界初
- 業界一
- 日本一
- 日本初 など
取引する意思がある物件のみを表示する
- 現実に存在しない物件を記載する
- 「売約済み」などで取引ができない物件を紹介する
物件の内容や価格が実際よりも優良・有利であると誤解される表現は避ける
- 駅から1.5kmの好立地(実際は直線距離で1.5km)
- 近くに新駅が開業予定(公式発表されていない)
- 仲介手数料無料(無料となる物件はごく一部) など
誇大広告は法律に抵触・違反すること以外にも、お客さんと思わぬトラブルに発展するリスクがあります。
チラシを作成する際には、言い過ぎとならないよう、広告表示の仕方に十分注意しましょう。
また、工務店であっても自社で販売目的の住宅チラシを制作する際には宅地建物取引業免許も必要になってきます。
今まで土地仲介に関わっていないため免許を持っていなくて、集客型の建売モデルハウスの建築を検討中の方は免許取得を進めましょう。
【コツ1】チラシはポスティングで配布する
住宅チラシを効率よくターゲット層に届けるためには、ポスティングでの配布が有効です。
ポスティングは新聞折込よりも配布先を細かく設定できることから、チラシを読んでくれる確率が高いというメリットがあります。
費用対効果も高いため、まずはポスティングによるチラシ配布からスタートしましょう。
【コツ2】配布する範囲は限定する
住宅チラシを配布する際には、ターゲット層が多く住んでいる地域に限定するなど、配布範囲を設定することが重要です。
小さな子どもがいる家庭向けの住まい情報であればファミリー向け賃貸マンションが多い地域に配布するなど、地域の特徴を調査した上で、効率よくチラシを届けましょう。
まとめ
デジタル化が進む現代においても、住宅チラシは非常に有効な営業・販促方法の1つとして活用されています。
反響アップにつながる住宅チラシの作り方や、反響を増やすために注意したいポイント・コツを押さえて、効果的に配布しましょう。
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