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ニュースレターは、ファンを作るための手段です。
定期的に郵送やメールなどで顧客にコンテンツを配信しますが、広告宣伝として使用されるのではないという特徴があります。
お客様一人ひとりへの丁寧なアプローチを可能にするニュースレターは、工務店経営においてさまざまな役割を果たします。
今回は、ニュースレターが果たす役割や、効果をアップする内容、ニュースレターを送るときの注意点などを解説します。
ニュースレターを使ってファンを増やしたいと考えている工務店様はぜひ参考にしてください。
工務店のニュースレターが果たす3つの役割
ニュースレターの主な内容は、お客様にとって有益な施工事例の紹介や、お客様がお得感・親しみを感じられるコラムなど。
そのため、ニュースレターは宣伝チラシやDMよりも売り込み感が薄く、受け取ったお客様に抵抗感を抱かせずに、関係性を構築しやすいというメリットがあります。
ここでは、ニュースレターがもつ3つの役割について紹介します。
1.お客様との関係を維持できる
ニュースレターには、お客様との関係を築く効果があります。
多くの人にとって、新築購入は人生で最も大きな買い物です。
そのため、さまざまなハウスメーカーや工務店を巡り、念入りに比較検討を行います。
よほど好みが合わない限り、ほとんどのハウスメーカー・工務店はお客様の施工会社候補から外れてしまいますが、ニュースレターを送り続けることでお客様と接触機会を増やし、自然に関係性を強く感じてもらうことができます。
また、既存のお客様であっても「家を建ててしまったら終わり」になってしまうケースは少なくありません。
ニュースレターで関係がつながっていれば、リフォームや増築等を検討される際に「またここに頼もうかな」と選択肢に入れてもらえる可能性が高まります。
2.お客様からの信頼が高まる
ニュースレターは、コンテンツマーケティングと似た効果が期待できます。
コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値があるコンテンツを発信し、顧客の信頼を勝ち取るWebマーケティングの手法です。
コンテンツマーケティングについては「工務店の集客にはコンテンツマーケティングがおすすめ!」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
現在では、多くの企業がコンテンツマーケティングに取り組んでいます。
お客様と直接会って話すことができない場合でも、お客様が求める魅力的な情報を送り続ければ、当然お客様からの信頼感は高まっていきます。
ニュースレターは心理学でいう「単純接触効果」(接触回数が多いものほど好きになる)が期待でき、お客様からの好感度は高まるでしょう。
3.来店・問い合わせを促すことができる
工務店経営においてニュースレターが果たす最終的な役割は、来店・問い合わせを促して売上につなげられることです。
ニュースレターが紙媒体の場合は、お客様の手元に形あるものとして残ります。
特に、お客様のニーズに合った情報が詰まっているニュースレターは、手元に残りやすくなります。
ニュースレターを読み返すうちに、発行元の工務店への興味や関心が自然とかき立てられ、いざ必要になったタイミングに、実際に問い合わせをしたり、訪問しようと考えます。
その結果、工務店は効果的な見込み客のフォローができるようになり、売上アップにつなげることができるのです。
工務店のニュースレターの効果的な作り方
ニュースレターは作り方に気をつけないと、効果が上がりません。
さらにお客様の価値を考えないニュースレターを何度も送っていると、毎回ゴミ箱行きのレッテルが貼られ、嫌われる工務店になってしまう恐れも考えられます。
下記の3つの注意点を押さえて作成することで、「未開封で読まれない」「途中まで読んで辞めてしまう」「読んだけどすぐに捨てられてしまう」といったことを少しでも防ぐことができるでしょう。
売り込み感を出さない
ニュースレターのほとんどが物件のセールス情報で埋め尽くされていれば、タイミングが合わないお客様にとってはゴミになってしまいます。
例えば「営業が見つけた美味しいパン屋さん」や「スタッフがおすすめする地元グルメ」「スタッフが通っているファミリーで楽しめる遊び場」など。
お客様にとって身近な情報であり、かつ、お客様の役に立つ情報を入れるようにしましょう。
また、「スタッフが実践する整理整頓のコツ」など、住宅関連のテクニックや、工務店スタッフの人となりが感じられるような内容にすると、より信頼感が高まりやすくなります。
相互コミュニケーションを感じられる内容にする
読者参加型のコーナーなどを作るのも読んでもらいやすくなるコツです。
お客様の声やアンケート結果など工務店ならではの独自の情報が入っていると、よりお客様の興味関心を得ることができます。
アンケートはお客様のリアルな声を拾うことができ、今後の集客や家づくりに役立てることもできるので、ニュースレターでの信頼獲得プラスアルファの効果も期待できます。
定期的に送る
仮に一度きりのニュースレターを読んでもらえたとしても、たった一通でお客様との信頼関係を築くことは難しいでしょう。
また、先にも述べたように、ニュースレターを送り続ければ単純接触効果が働くことも期待できます。
常に目に付くよう、今月のカレンダーとして利用できるようにデザインしたり、地元のお店のクーポンを添付したりと、手元に残しておきたくなるひと工夫を考えてみてください。
効果的な工務店のニュースレターの作り方を具体的に解説
ニュースレターは大がかりに作成する必要がなく、うまくやればA4用紙1枚のニュースレターでも十分な効果が期待できます。
「売り込み感を出さない」「相互コミュニケーションを感じられる内容にする」「定期的に送る」をふまえて、具体的にニュースレターの作り方を紹介しますので参考にしてみてください。
基本構成を押さえる
ニュースレターは、詰め込みすぎると途中で読むのを止めてしまったり、最初から読んでもらえない可能性が高まります。
以下の8つの要素の中からいくつかピックアップし、全体で5分程度で読める量にするのがポイントです。
1.住宅に関するお役立ち情報
新築する際に押さえておきたい家づくりの基礎知識や、住まいを快適にするための豆知識・ポイントなどの発信。
2.工務店の紹介
理念や歴史、仕事風景、社長の挨拶文などを発信し、工務店の個性をアピール。
3.スタッフの紹介
スタッフの趣味や日記など、親近感を持てる情報を掲載。
4.イベントの予告
イベントの予告を掲載することでの集客効果。
5.イベントの開催報告
イベント結果の報告で、次回イベントへの参加意欲をかき立てる。
6.地域の話題
地域密着性を活かしておすすめの飲食店や公園などの情報を掲載。親近感を高める。
7.施工事例
施工事例を掲載し、自社の魅力や強みをアピール。
8.施主様の声
レビューは、お客様の信頼を得るための貴重な情報。
ニュースレターに反映する際には、スタッフの誠実な人柄が伝わる内容を含める。
読者が参加できる内容を含める
ニュースレターを手にとってもらう可能性を高めるためには、読者が参加できる内容を含めることも効果が期待できます。
具体的な企画としては以下のようなものがあります。
1.クイズ・診断コーナー
住宅に関する知識を問うクイズや予算診断など、お客様の役に立つクイズ・診断を掲載。
2.投稿写真コーナー
家族やペットの投稿写真を募集。紙面に掲載することでお客様の関心を高める。
3.Q&Aコーナー
自分以外は住宅に対してどのような考えを持っているのか。
お客様からいただく質問とその答えを掲載し、見込客の興味関心を高める。
一方的な情報発信ではなくお客様が参加できる内容を含めることで、今までゴミ箱行きだったニュースレターは一種のコミュニティーに変わり、楽しみにしてくれるお客様も出てくるかもしれません。
工務店のニュースレターは作り方次第で効果が上がる!
工務店のファンを増やしたいなら、ニュースレターの活用がおすすめです。
戦略的にニュースレターを送れば、お客様との関係が維持できて信頼を高め、最終的には売上アップも期待できます。
ニュースレターの効果を発揮するためには、売り込み感を出さないように注意を払い、継続して送ることが大切です。
ニュースレターは、あくまでも「お客様にとって役に立つ情報」を提供するのが基本。
スタッフの人柄が伝わる内容や、読者が参加できる内容を含む魅力的なニュースレターを作成しましょう。
工務店経営の相談はジョンソンパートナーズまで
工務店経営を成功させるためには、人材・資金など自社のリソースを効率的に活用するノウハウが必要です。
しかし、集客関係のマーケティングはお家を建てる工務店の本業とは異なるノウハウが必要になります。
少しでも短い期間でノウハウを習得して経営を成功させたい場合は、集客のプロから支援を受けられる「フランチャイズ」や「コンサルタント」などのプロに相談することがおすすめ。
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