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ジョンソンホームズのインテリアコーディネーター、植村です。
今回はオープンハウスを成功させるために、あまりお金をかけずに飾り付けをする方法をお伝えします。
基本は〝人が住んでいます感〟を出しながら、おしゃれでステキな住まいを演出すること。見学にいらした方に「家を建てたら、こんな感じにできるのね」と夢を持ってもらえます。
モデルハウスのようにカチッとこぎれいにまとめ過ぎるより、ちょっと生活感がある感じに仕上げましょう。
好きな物に囲まれた心地良い空間に
私自身が引き渡し後のお宅を訪問していて気が付いたことですが、インテリアにこだわったステキな家の方は、片付けが苦手な人が多いようです。
好きな物に囲まれて暮らすのは楽しいですし、家族が心地良く過ごせれば、無理に物を減らす必要はないと思います。
物があふれている家も、飾り方を工夫すればすっきりまとめられます。オープンハウスでは収納もしっかり作り込んで、整理整頓のヒントを提案しながら、楽しい空間を作っていきましょう。
飾り付けに必要なアイテムを、一から買いそろえるのは大変です。オープンハウスに新居を貸してくださるお客様ご自身に、お手持ちの品の貸し出しをお願いしてみてください。
ご自分のお気に入りを見せたい方や、新居に持ち込む予定の家具や雑貨などが、どうコーディネートされるか見てみたいという方は多いものです。
「大切なわが家を建ててくれた人たちと一緒に飾り付けをしたい。一緒にオープンハウスを成功させたい」と、一体感をもって楽しんでくださいます。
DIY用品や趣味のアウトドア用品、雑貨は、社内で借りやすいアイテムです。社員の古着を集めて、ディスプレイ用のワードローブとして活用するのもいいですね。
数をそろえたいキッチン雑貨や収納グッズなどの実用品、マスキングテープやコルクボードといった装飾用のアイテムは、100均で探してみましょう。
部屋ごとにリアルでおしゃれな演出を
玄関
住まいの第一印象は玄関で決まります。ぜひ、ルームフレグランスで香りの演出を。建材のにおいがするより、ふんわりいい香りがした方が喜ばれます。
ウォークインクローゼット
社員から集めた古着をざっくりした感じでハンガーに掛け、100均のかごや収納ボックスを置きます。
リビング・ダイニング
どんな家族がどう過ごしているかをイメージして、テーマに合った小物を配置します。例えば「夜、ご夫婦がリビングのソファでくつろいでいる」という場面だったら、テーブルにワインとグラス、おつまみを。「お昼に子供たちがダイニングでランチ中」なら、子供用の食器などを並べてみましょう。
キッチン
シンクまわりの引き出しなど、収納スペースに実際に物を入れて作り込むのがポイントです。事務用品のファイルボックスを仕切りに使い、100均のキッチングッズを納めて整理整頓のコツを提案しましょう。
そのほか、ガラスのびんにコーヒー豆を入れ、タグを付けて飾るなど、ちょっとした工夫でおしゃれに見せられます。
子供部屋
かわいいぬいぐるみや、カラフルな絵の具を飾りましょう。高校生の女の子の部屋をイメージして、100均のネイルなどを飾るのもステキです。
寝室
ベッドスプレッドを軽く乱すなど、きれいに整え過ぎないディスプレイがおすすめです。毎日完璧に片付けなくても、おしゃれに見せられることをアピールしましょう。
トイレ
フリー素材などのイラストをプリントアウトして、予備のトイレットペーパーに巻いたり、アートシールや装飾用のプレートをプラスして、遊び心を感じさせる演出を。
飾り付けのアクセントにひと工夫
洋書
洋書をテーブルなどにさりげなく置くと、撮影した時にも見栄えがします。洋書を1ページずつ破り取って、マグネットボードに貼るのもステキです。発泡スチロールを本の大きさにカットし、色画用紙や布を貼って本棚に並べるのもいいですよ。
観葉植物
ダイニングなどにグリーンを飾りましょう。枝ものをシンプルなガラスの花びんにあしらったり、鉢植えを置いたりするだけで、生き生きとした空間が生まれます。
アート
子供部屋の壁にマスキングテープで自由に絵を描いたり、ベッドルームなどにウォールステッカーや、はがせるポスターを貼ってアクセントにすると、お部屋の雰囲気が変わります。
100均の小物で、手作り感のある装飾を作るのも楽しいですよ。
カラフルな折り紙を切って、ひもに貼ってガーランドを作ったり、ひもに写真を挟んだりして、壁に飾るのもいいですね。100均のコルクボードにカーテンのサンプル生地を両面テープで貼れば、センスのいいファブリックパネルを作れます。
まとめ
オープンハウスを開催する時は、しっかり飾り付けをして、おしゃれでステキな住まいを演出しましょう。モデルハウスのようにきっちり完璧に仕上げる必要はありません。収納や整理整頓のヒントも提案しながら、ちょっと生活感のあるディスプレイを考えてみましょう。
飾り付けに必要なアイテムは、オープンハウスに協力してくださるお客様ご自身や、社員から私物を借りて集めたり、100均で材料を買って手作りしたりすれば、あまりお金をかけずに済みます。
玄関にルームフレグランスを置く。ウォークインクローゼットやキッチンの引き出しなどには、実際に物を収納する。リビングには家族の暮らしをイメージした演出を。そんな工夫で生き生きとした空間を作れます。
さらに洋書や観葉植物、アートなどを活用して、センスのいいインテリアを作り込みましょう。