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こんにちは、ジョンソンパートナーズ小松です。
今日はLPのお話をします。昭和世代はLPというとレコードのLP(ロングプレイ)盤、10曲程度を詰め込んだ、いわゆる「アルバム」をイメージしてしまいます(ちなみに私の中では、大滝詠一の「ロング・バケイション」が最高峰のLPです...年齢がバレますね)。
今回お話しするLPは「ランディングページ」のこと。住宅事業においては、イベント集客の来場予約にランディング(着陸)させるためのWEBページのことです。
WEB集客の歴史を振り返る
Webを活用して集客するという手法は、インターネットの普及とともに広まっていきました。
Facebookの世界進出が2006年、iPhoneの日本発売が2008年。それまで実際に足を運んだり、電話で行っていたことが、パソコンや携帯電話で出来るようになっていきました。
そして広告は新聞やチラシではなくFacebookやInstagramなどのSNSへの広告出稿がメインになりました。その広告に興味を持った人が「LP(ランディングページ)」を経由して、モノを購入したり、住宅の場合だとイベント来場を予約するといった一連のシステムが確立していきました。
ランディングページの役割
お話ししたように住宅会社における広告の目的(着地点)は、イベント内容を周知し、実際にイベント等へ行くことを決断させることです。最初に目にする広告(SNSに出稿した広告やチラシなどの紙媒体)で、商品やイベントの魅力を感じてもらい、その広告のリンクやQRコードを読み込むことでLPへ誘導します。そこでさらに興味・関心を高めることで、来場を促します。
つまり、いくらイベント内容が魅力的なものであっても、LPが不出来ならばお客様のイベント予約や来場に繋がりません。そして、LPの出来次第で「集客の量や質」が決まります。
集客3倍LPとは?
WEBの歴史で触れましたが、大きな視野で見ればLPの歴史はまだまだ浅く「こうすれば絶対に成功する」という法則はありません。当社においても日々「トライ&エラー」の毎日です。
それでも札幌直営店や全国の加盟店様の広告を数多く作成する中で、集客が3倍になった事例も出てきて「これが成功の法則なのかも!?」という手ごたえを感じつつあります。
広告はとかく「地域特性」に左右されがちですが、全国各地で実施した結果なので、法則にはそれなりに普遍性がありそうです。
では「集客3倍ポイント」を順に説明していきます。
LPの構成
LPはWEBページなので、紙(例えばA4サイズとか)とは違い「長さ」に制限はありません。ページ切り替えのタイミングで"ひと息"つかせないためにも、伝えたいことを1枚のページの中で完結させるのが鉄則です。
とはいえ読ませる文字が多すぎれば飽きられてしまうので、画像やレイアウトを工夫しながら、程よい長さで中身の濃いものを目指します。
今回ご紹介する「集客3倍」のいちばんのポイントは、この「長さ=尺」と掲載する「順番」です。この形にたどり着くまでに膨大な実験を繰り返してきた、といっても過言ではありません。
①タイトル
最初のサンプル写真で紹介したように、広告上のキャッチフレーズがそのままLPの「タイトル」となります。
紹介したイベントのキャッチフレーズ(タイトル)は「老後を見据えた夫婦の、ゆとりある平屋」としてあります。
まずお客様に「どんなお家か」をしっかりとイメージしてもらう必要があります。このタイトルに反応してイベントに来ていただくという事は、老後を考える年齢であること、「平屋」が検討の候補であること、というようにお客様の選別につながります。特に平屋は今ブームと言えるほど注目されているので、集客数も見込めるタイトルです。
さて、タイトルのつけ方ですが、セオリーは「3つのキーワード」を組み合わせることです。
紹介事例で言えば「老後」「ゆとり」「平屋」がキーワードです。老後というワードは少し"どぎつい"表現に感じてしまいますが、抽象的であったり、オブラートにくるんだような表現は避け、ストレートな言葉遣いの方が広告的には効果があります。
※例/新築見学会、趣味を楽しむ~、家で遊ぶ~などその言葉だけでは場所や物事を想像できない
(ロング・バケイションでは1曲目の「君は天然色」がこのパートです。いきなりワクワクしちゃいます)
②外観写真+建物概要
外観が"売り"の建物(商品)でない場合でも、来場していただいた時に特定しやすくするためにも外観写真は掲載した方が良いです。またイベント開催日を大きく明記するのもお忘れなく。
③イベント予約ボタン
ランディングページの上部に、いきなり「予約ボタン」を組み込むことが「世紀の大発見」でした!こんな簡単に公開してしまっていいのか悩んだほどです。
このボタンの意味は「すでにイベントに参加する気が満々」のお客様に対して、ページ全部を読ませる手間を省くことです。ボタンを押すと、途中の建物説明部分をすっ飛ばして「日時予約」部分に直結する仕組みです。このボタンをここに設置するようになって一気にイベント集客が増えました。
ただし、この場所に「予約ボタン」を組み込むためには、ある程度の情報をそれまでの「タイトル」や「外観写真」等で紹介しておく必要があります。
(大ヒットという意味で、ロング・バケイション3曲目「カナリア諸島にて」ですね)
④間取りと見どころ紹介
間取りはお客様の許可を取って必ず載せてください。最近のお客様はSNS等で情報収集をしているので、以前より間取りや設備に詳しくなっています。間取りを載せずに文字や画像だけで説明するのは大変難しいです。
どうしても間取りを載せることが難しければ、30秒程度の動画を載せることをオススメします。
見どころ紹介において、性能が"売り"の住宅ならば、性能の高さを示す写真や動画、イラストが良いです。説明しすぎることは避け、住む人にとってどんなメリットがあるのかを簡潔に伝えましょう。
⑤周辺環境・販売価格・支払い事例など
見ていただく建物が建売や売却モデルならば、必要情報をここでお知らせします。
⑥来場特典
イベント参加を迷っている方の背中を押す材料として、来場特典をここに表示します。過去には特典を最初に大きくに記載していましたが、いわゆる「ものもらい客」を減らす意味でも、そっと書いておくくらいが丁度いいです。
実際、集客に繋がる「濃い」お客様は、特典目当てではないことがほとんどです。
⑦参加日時を指定するカレンダー
ここで参加日時を選ぶということは「来場予約をした」ということになります。せっかく行く気になっていても、わざわざ電話で予約する必要があったり、せっかく予約したのに「すでに埋まってました」となれば、当然行く気が萎えます。
WEBで時間指定まで出来るのなら、手間なく気軽に予約していただけます。
(最後の山場...ロング・バケイションでは「恋するカレン」ですね)
⑧個人情報入力フォーム
日時指定後の自然な流れで、お客様のお名前や住所、簡単な悩み事などをサラっと記入していただきます。ここでの入力項目が多すぎるとお客様は面倒になってしまいますし、短かすぎれば知りたい情報が不足します。
ここでは必要最低限の入力だけで済むように設定して、予約のお礼という名目で連絡し、可能であれば建築概要まで聞き取ってしまいましょう。
ジョンソンパートナーズの事例
今回ご紹介したものの多くは、四国のCOZY加盟店・S建設様の事例です。
S建設様はモデルハウスを持たずに、完成引き渡し前の物件、いわゆるオープンハウスでの集客がメインです。大きくはないエリアの中で毎月2回のペースでイベントを実施しています。毎月2回開催となると飽きられてしまいそうですが、ご紹介した内容のように広告面での工夫を重ねて、イベント開催のたびに集客の量・質とも向上しています。
4年ほど前は月2回のイベントで5組程度だった来場が、現在は15組程度と3倍になりました。また来場からの契約も毎月2組程度と、実績も申し分ありません。
まとめ
ここまで、現在もっとも当たっているLP(ランディングページ)の作り方を解説してきました。あえて「現在」と書いたのは、WEBの世界は特に移り変わりのスピードが速く、ヒットしたものがあっというまに廃れていってしまうことが多いからです。だからこそ冷めないうちに、美味しくいただいちゃってください。
もしかしたら、ロング・バケイションのように時代を超えて大ヒットしている可能性もゼロではありませんが...
改めて重要ポイントを下記にまとめておきます。
・LPの出来次第で「集客の量や質」が決まる
・LPで重要なのは「尺」と「順番」
・タイトルは「3つのキーワード」で構成①
・予約ボタンを上部に設置③
・来場特典は背中を押す道具⑥
・来場予約はWEBで完結させる⑧
いかがでしたでしょうか。ジョンソンパートナーズでは、地域の工務店様ごとに戦略を立てて、成功まで超密着サポートいたします。
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