事業継承と住宅FC

売れる仕組み
2024年01月14日 by 小松 壮幹

目次

工務店の後継者問題と住宅FCの相性

こんにちは、ジョンソンパートナーズ小松です。

国全体の問題である「高齢化社会」。建設業はもっとも深刻な業種であり、中小工務店においてはより切迫した問題です。下記の表は全国の一般企業の事業継承に関するデータです。(帝国データバンク様資料)

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経営者の平均年齢は上昇を続けているにもかかわらず、社長交代率はずっと横ばいです。

20年の間に見てきたこと

私どもジョンソンパートナーズは2000年スタートですので、この20数年、全国の工務店の後継者問題に関して、様々な事象を目の当たりにしてきました。例えば...

・後継者がおらずに廃業

・カリスマ社長の急逝

・M&Aの長期化、失敗

地域密着工務店なら尚更、ご近所のアフターケアを止めることに心を痛めて、自身に鞭を打って継続している会社もあると思います。

一方で、事業継承に成功した事例も数多くございます。

前述した、先代が急逝の会社も、跡を継がれた若社長によりさらに大きな会社になられました。

そこで本日は「事業継承とFCの相性」をテーマにお話ししてまいります。

住宅FCの活用法

改めて整理すると、住宅FCのメリットは以下の点です。

・時間をかけずにノウハウを手に入れることができる

・既存のブランドイメージや会社の知名度を利用することができる

・本部に蓄積された経験や知識をもとに指導を受けられる

FC加盟後に事業継承の時期となるケース、事業継承を見据えてFC加盟するケースなど様々ですが、どちらにせよFC加盟は、バトンを引き継ぐのにうってつけの選択だといえます。

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VC(ボランタリーチェーン)との違い

VCは既存事業の「部分補完」的な役割(商品や工法の追加、建築思想の共有など)なのに対して、FC(フランチャイズチェーン)加盟は、「自社内に新たな事業を増やす」ことを意味し、例えば後継者(候補)をFC事業の責任者に据えれば、組織の運用=経営を実践で学ばせることが出来ます。

しかも、出来上がっているシステムがあるので、時間をかけずに後継者を育成することが可能です。

経営者(社長)の親族を後継者としてFC事業の責任者に据える、というケースが多く、加盟期間中に社長交代になった例もあれば、今現在修行中という例もあります。

まだ20代の後継者候補もおられますし、40代・50代という方もおられます。特に「親子」の場合には、ジョンソンパートナーズに加盟していることがより活きてきます。

というのも、ジョンソンパートナーズでは専属の担当者(SV=スーパーバイザー)が頻繁に双方と面談します。実の親子ならではの言葉足らずな部分、それぞれが言いたいけど言えないこと、などをSVが上手に仲介します。

また、突然会社に来た後継者(息子・娘)に対して、他の従業員の接し方も難しい要素でありハードルのひとつですが、そのあたりまでしっかりとケアします。

さらに、住宅事業の責任者となれば、膨大な知識が必要ですが、FC本部がそれらの教育・育成も請け負います。

親族ではなく「内部昇格」のケースもありますが、少なくとも先代よりも業績が低下した、という事例はジョンソンパートナーズにはありません。

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事業継承は会社を大きくするチャンス

事業継承を機会に爆発的に業績が上がったという事例も少なくありません。

先代としては事業継承にあたり「自分が築き上げたものを残してほしい」という思いがありますが、後継者とすれば「自分なりのやり方で会社を変えていこう」と考えるものです。

この両者のバランスが上手に保てた時は、業績が飛躍的にあがる、という事例が意外に数多くあります。

まずは「先代」目線でいうと... 先代が社長職を下りた場合でも、まだ現職の場合でも「後継者のやり方の細かいことに口出ししない」というのが成功の絶対条件です。肝心なタイミングで経験に基づいた重みのあるアドバイスをする、というスタンスが一番いい関わり方です。

一方「後継者」目線では... やはり「先代の遺したもの」へのリスペクトは大前提です。特に「地域のつながり」「業者への対応」など、長年積み重ねてきた対人関係は一番の宝物になります。独自の感性で「業務領域の拡大」などに走りがちですが、まずは先代の事業をすべて理解し、実践することが大事です。

またスポーツの世界でもよくあるように、トップが交代すれば組織は再び活性化していきます。

【これまでの財産の継承+後継者の新たな視点+既存社員の再生】で、引き継いだ事業が一気に軌道に乗るという事例をこれまでたくさん見て、私たちも応援してきました。

まとめ

今回は少し手前味噌な内容となってしまいましたが「事業継承とFCの相性の良さ」は伝わりましたでしょうか?お読みいただきましたようにジョンソンパートナーズは良くも悪くも「ちょっとおせっかいなFC」なのだと思います。

その分、かなり立ち入った、よく言えば「密着型」支援を信条としておりますので、もしご興味をお持ちになられましたら、ホームページも是非見てみてください。

わたしどもジョンソンパートナーズでは、ご紹介したような事例も含めて 経営のヒント を多数発信中です!

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