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地域密着型の中小の工務店の多くは集客に悩んでいるのではないでしょうか。
工務店は規模こそ小さくとも、施工主の細かい要望や条件に合わせた施工を得意としており、画一的な施工を行う大手建設会社とは異なる大きな魅力があります。
集客のノウハウを持たないばかりに顧客とマッチングできないことは、もったいないといえるでしょう。
今回は、工務店にWEBマーケティングが必要な理由や、工務店に特化したWEBマーケティングの手法、成功させるポイントについて解説します。
現代社会の工務店の集客事情に即した実践的な内容を記載しているため、集客に悩んでいる工務店の方はぜひ参考にしてください。
工務店のWEBマーケティングが集客戦略に重要な理由
インターネットを使わない日はないというほど、パソコンやスマホが普及している現代。
ネットで検索すれば工務店やハウスメーカーの情報や口コミ、中古住宅や建売住宅であれば自宅にいながら室内の画像や動画などを見ることができ、そこから契約につながるケースも大変多いです。
そんな時代において、WEBマーケティングを活用して集客戦略を立てることは必須だと言えるでしょう。
WEBマーケティングとは、ホームページなどWEB上で商品やサービスを知って興味を持ってもらい、最終的に販売につなげるための集客活動です。
ただホームページを作ればいいというわけではなく、ホームページをより多くの人に見てもらえるよう、さまざまな対策をしたり広告を出すなどの工夫をしていくことになります。
また、販売したい商品やサービスのターゲット層を明確にしたり、ターゲット層に魅力を感じさせる見せ方の工夫も必要です。
WEBマーケティングのメリットは、行った施策の効果を分析・検証して次の集客戦略を立てられるので、ブラッシュアップしていけること。
従来の集客ツールであったチラシや看板などでは、その方法によってどれだけ集客できたのかという効果測定が難しいという課題がありました。
しかしWEBマーケティングではホームページを見た人の人数はもちろん、性別や年齢層、よく見られる時間帯といった詳細なデータを集めることができます。
そのため、より精度の高い戦略立案が可能となり、成約数や売上をアップさせる効果的なツールとなるのです。
集客に悩んでいる中小の工務店で、今回ご紹介するようなWEBマーケティング手法を忠実に実行できている会社は、実はほとんどありません。
新聞広告やチラシといった旧来の集客に頼っている、もしくは施策を行っていない会社もあります。
多くの工務店が実施できていないからこそ、いち早くインターネットを活用したマーケティング施策を実施することで、ライバル工務店に差を付けて反響を得ることが可能なのです。
工務店のWEBマーケティングを成功させる集客方法
工務店の集客手法には、チラシや新聞広告といった伝統的な方法の他に、どんなものがあるでしょうか。
主にインターネットを活用した有用性の高い集客方法をご紹介します。
すべて併用することが最も効果的ですが、まずは自社で取り組みやすそうなものから検討してみてください。
ホームページを作成する
工務店のWEBマーケティングにホームページは欠かせません。
広告を出すなどさまざまな工夫をして最終的にホームページに誘導し、ホームページからお問い合わせをしてもらうのがWEBマーケティングのゴールとなります。
ホームページでは自社ブランドのコンセプトやイメージ、工務店が得意とする工法や技術などを伝え、見てくれる人に魅力を感じてもらえるように作ることが大切です。
ホームページを作るときに意識しておきたいのが、モバイル(スマホ)にも対応したデザインにすること。
スマートフォンからインターネットを利用するユーザーの数は非常に多く、分野によってはパソコンからのアクセスを超えるともいわれています。
工務店のホームページでも、パソコンだけではなくモバイルなど画面サイズの異なる端末からもアクセスできるように、レイアウトを柔軟に変更できるデザインで制作しましょう。
このように、画面サイズの異なる端末でもレイアウトやデザインを柔軟に変更して表示することを「レスポンシブデザイン」と言います。
ここで重要となる点が、モバイルからアクセスしてくるユーザーが使いやすいように、掲載しているコンテンツの見やすさや有用性などを考慮したホームページを制作することです。
ユーザーの目線に立って、細部までこだわったモバイルページを制作しましょう。
ブログを活用する
無料で手軽に始められるWEB集客の代表的な方法が、ブログです。
ここではブログをただの日記としてではなく、販促ツールとして活用する方法を解説します。
日々の工務店の業務において、お客さまが疑問に思ったり関心を持ったりすることはたくさんあります。
これらを題材として、一つ一つ記事にして情報発信を行います。
積極的に自社の情報を提供することで、見込み客をファン化して集客へつなげることがWEBマーケティングにおけるブログの活用法です。
売り込みを行わなくても、ファンになったお客さんは高い確率で成約してくれることが、ブログ集客の最大のメリットとなります。
ブログ記事の中で集客キャンペーンや新サービスの情報、問い合わせや資料請求ページといった、集中的にアクセスがほしい投稿記事へのリンクを設定するのも効果的です。
無料ブログで集客の手ごたえを感じたら、本格的なWEBメディアへブラッシュアップすることもおすすめですよ。
ホームページやブログのSEO対策を行う
ホームページやブログ記事は、ただ制作して公開しただけでは閲覧数が伸びない場合も多いです。
そこで重要なのがSEO対策。
しっかりSEO対策を行うことで、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に上位表示されるようになり、ユーザーをホームページやブログに誘導しやすくなります。
SEOの技術を利用してアクセスを集めるためには上質なコンテンツをたくさん掲載する必要があり、十分な集客効果が見込めるまでには時間と労力がかかることが欠点です。
しかし無料で対策できる部分も多く、上位表示されたら広告よりも問い合わせにつながりやすくなるため、コツコツ継続して対策する価値はおおいにあるでしょう。
リスティング広告を出す
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果が表示される画面の上部や下部などにホームページへのリンクが出るように出稿する広告のことです。
目立つ場所に広告を表示させることにより、アクセスやトラフィック(1日の通信量)を得ることができます。
リスティング広告によって、ホームページやブログの自然検索で足りないアクセスを必要に応じて補うことが、基本的な活用方法です。
また、リスティング広告とランディングページ(イベント予約や資料請求に特化したページ)のセットで集客につなげるのも効果的ですよ。
リスティング広告の運用にはコストがかかりますが、地域や日時などのターゲットを細かく設定できるため、コストパフォーマンスは非常に優れていることが特徴です。
状況に応じて改善を繰り返しながら配信することで、効果的なマーケティング施策を実施できるでしょう。
なお、Web広告についてはこちらのコラムで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
工務店に向いているWeb広告の種類とは?特徴や成功のポイントも
MEO対策でGoogleマップの上位に表示させる
Googleマップにも検索結果で上位表示させるための対策を、MEO対策と呼びます。
近くの工務店を探しているユーザーや、自社営業エリアで家を建てたいユーザーなどにアプローチすることができ、来場数アップにつながります。
MEO対策は無料で比較的簡単に運用でき、「Googleマイビジネス」に登録して、モデルハウスの写真や店舗の営業時間などを正しく記載していきます。
写真は後から追加もできるため、プロのカメラマンに撮影を依頼するなどして質の高い写真を登録するのもおすすめです。
実際に来場したお客さまや成約に至ったお客さまに口コミの投稿をお願いするなどして、情報を充実させていきましょう。
SNSを活用する
ターゲットにしたい顧客の属性に合わせて、投稿に対してユーザーが「いいね」を付けることができる機能が搭載されたSNSも活用してみましょう。
20~30代の若い顧客層を誘導したいならInstagramやTwitter、30~50代の顧客層をターゲットにするならFacebookが有用など、SNS媒体を使い分けるのもおすすめです。
また、幅広い年齢層にアプローチできるのはYouTube。
テキストだけでは伝わりづらい施工事例などを、ルームツアーのような動画にして発信するのも良いでしょう。
客観的評価である「いいね」が多い媒体はユーザーから支持され、「いいね」の数が増えるほど媒体の集客力も増します。
「いいね」の数を集めることは最初は労力がかかりますが、一定の「いいね」が集まると獲得しやすくなります。
もちろん、SNSに投稿するコンテンツはユーザーが「いいね」を付けたくなるような面白い内容や有益な内容にすることが重要です。
おしゃれな施工事例や内装イメージの他、家づくりのノウハウといった知識を与えるコンテンツなどを継続して投稿することで、ファンを増やすことができます。
SNSの中でもユーザー数の多いインスタグラムを活用した集客のコツについては、こちらのコラムで詳しくご紹介していますのであわせてご覧ください。
工務店がインスタグラムで集客を成功させるコツとは?手順も解説
工務店のWEBマーケティングで集客を成功させるポイント
工務店がWEBマーケティングを行う際には、ホームページを作って会社紹介や会社案内を記載するだけでは不十分です。
閲覧した見込み客を顧客へつなげる有用性の高いホームページを制作するために、これからご紹介するコツを押さえておきましょう。
情報を蓄積して分析する
工務店のWEBマーケティングを実施するにあたって重要なことは、情報の蓄積です。
これまで工務店を営業してきたなかで、どのようなアクションに対してどのような結果があったかということを、記録して分析することから始まります。
蓄積する情報には、下記のようなものが挙げられます。
- お客さんからどのような要望があったか
- 自社の客層はどうなっているか
- 集客施策に対してどのような反響があったか
- 問い合わせからどの程度の割合で成約に至るか
- どのようなクレームがあったか
情報を蓄積して分析することで、自社の現状や問題点、そして強みが見えてきます。
効果性の高いマーケティング施策を打ち出すためには、外注する場合も内製する場合も、情報の蓄積と分析は欠かせません。
簡易的な記録でも効果的となるため、まずは情報の蓄積と分析から始めましょう。
自社ならではの強みをアピールする
情報の蓄積と分析ができたら、マーケティングプランを作成していきます。
このとき重要となることは、顧客のニーズと自社の強みをマッチングさせること、そして競合他社と差別化できる点を見いだすことです。
これらを意識することで、自社が提供できる価値を高めて効果的な集客を行うことができます。
ホームページを集客に活用する場合は、目の前にいるお客さまにプレゼンテーションを行うつもりで、自社のサービスの強みや特長をテキストや写真で伝えましょう。
ホームページは営業ツールのひとつです。
自社ならではの強みを重点的にアピールすることで、その強みに惹かれたお客さんに訴求できるうえ、同業他社との差別化にもつながります。
ホームページのコンテンツが、お客さんが興味を持ってアクションを起こしたくなるような内容となっているかも、今一度確認しましょう。
施工例を複数記載する
集客力の高いホームページに欠かせないコンテンツが、自社の施工事例です。
ユーザーは他社や口コミの情報や実際の事例にも注目して比較する傾向があるため、自社WEBサイトに記載しているコンテンツだけで信用を勝ち取ることは難しいことも。
自社の施工例を記載することで、実例を示して実績を証明できるうえ、お客さんに施工イメージを抱いてもらうこともできます。
施工例を記載する際のポイントは、施工例を多く載せ、内容を詳しく紹介することです。
可能であれば、施工例のお客さんに協力してもらい、口コミや感想もセットで掲載しましょう。
第三者視点から自社の評価を証明できるだけでなく、信頼性を高めることもできます。
集客力のある工務店のホームページは、施工例に例外なく力を入れています。
非常に差が付く部分となるため、徹底的に突き詰めて考えましょう。
工務店のWEBマーケティングなら「ジョンソンパートナーズ」
中小規模の工務店は日々の業務が忙しく、WEBマーケティング施策を学んだとしても実行に移す時間やリソースが足りない場合もあります。
また、不慣れなWEBマーケティング施策を手探りで進めることは難しく、なかなか結果に結びつかないケースも少なくありません。
上記のような悩みを持っている工務店の方は、住宅フランチャイズに相談することも検討してみましょう。
ジョンソンパートナーズは、北海道札幌市内直営店の実績と加盟店様の成功事例を活用して、日本全国の加盟店様へ住宅商品の提供や営業管理、人材育成のサポートを行っています。
自社で30棟から300棟まで成長したノウハウがあり、工務店様の規模に合わせた支援を行えるため、自社に合ったマーケティング方法を見つけることができます。
サービス内容や事例が掲載された資料も無料で請求できるため、マーケティングでお悩みの工務店の方は、「ジョンソンパートナーズ」に一度お問い合わせ・資料請求ください。
工務店の集客にはWEBマーケティング施策を実行しよう
インターネットが普及した現代において、WEBマーケティングを活用した集客戦略は必須と言えます。
WEBマーケティングは難易度が高く手間もかかりますが、時代に即した集客戦略であり、大きな成果も見込めます。
特に中小工務店ではチラシなど従来の集客施策しか行っていない会社も多いため、いち早くWEBマーケティングを行うことがライバル工務店に差をつけるカギとなるでしょう。
WEBマーケティングには、ホームページ、ブログ、SEO対策、リスティング広告、MEO対策、SNSの活用などさまざまな施策があります。
もちろん全部連動させるのが効果的ですが、最初はできそうなものからコツコツ取り組んでみるのがおすすめです。
WEBマーケティングを行う際には、情報を蓄積して分析して自社の強みをアピールし、施工例を多く記載することがポイントになります。
集客で悩んでいる工務店の方はプロの支援も視野に入れつつ、今回紹介したマーケティング手法に取り組んでみてください。
ジョンソンパートナーズでは他にも、工務店の経営に役立つヒントをたくさん発信しています。
集客課題に悩んだら、ぜひ参考にしてみてくださいね。