目次
地域に愛され、支持される会社へと成長するためには、企業イメージの向上やブランディングはとても重要な戦略です。
「ブランディング」とは、言い換えれば「自社のファンをつくる仕組みを構築すること」。
自社の価値をきちんと発信してブランド力を高めることは、顧客の心をつかみ、成果を得る大きなカギとなります。
地域に根ざした工務店として信頼される秘訣を考えていきましょう。
大切なのは「何」を買うかよりも「誰(どこ)」から買うのか
多くの競合他社がいる中で、事業成果を上げ続けていくためには何をすべきなのでしょうか?
最も大切なことは、目先の利益や売上にとらわれず、顧客のことを第一に考えて行動することです。
今の時代、人々が求める価値は、物質的なモノから、精神的な満足を重視する方向へと変わってきています。
つまり、大切なのは「何」を買うかよりも「誰(どこ)」から買うのか、ということ。
お客様の住み方や入居後の暮らしに関心を持たず、「売ったら終わり」の工務店より、常に気にかけてくれ、長期にわたってつながりを持てる会社を選びたいと思うのは自然なことでしょう。
地域で愛される工務店は、顧客を大切にしています。
家を売ることが事業の最終目的なのではなく、家づくりを通してお客様に幸せになってもらうことが会社の使命だと考えましょう。
たとえ労力や費用がかかっても、常にお客様第一の姿勢で仕事に取り組むことが顧客満足度につながり、結果的には顧客に選ばれ、地域に愛される工務店になれるのです。
会社と顧客のつながりを継続し、より強固なものに
「お客様の幸せ」のためには、家づくりの最中はもちろん、入居後もそれぞれのご家族のことを気にかけて、つながりを持ち続ける努力が大切です。
顧客とのつながりを大切にする取り組みは、会社をあげて行うのが一番です。
個々の担当者のコミュニケーションも大切ですが、個人に頼った手法では、担当者が変われば関係性も変わってしまうからです。
では「会社」として良いお付き合いを続けていくためには、何をすれば良いのでしょうか。
基本は、お世話になったお客様たちへ感謝の気持ちを込めて、商売を抜きにした交流の場をつくることです。
当社が行っている交流の場を設けるたの代表的な取り組みに、家を建てたオーナー様をご招待して、手作りのイベントでおもてなしする「オーナー様感謝祭」があります。
社員が企画・運営するもので、毎年1000名以上のオーナー様が参加し、100名を超える社員が、イベントを通じてオーナー様と再会できる貴重な機会となっています。
こうした活動を通していつまでも顧客とつながりを持つことが、「この会社で建ててよかった」という想いにつながっていると実感します。
また、お客様と一緒に楽しい時間を過ごすことで、社員のやりがいも高まります。
顧客同士の輪を広げ、より暮らしを楽しんでもらう
人の輪を作る大切さは、会社と顧客の間に限ったことではありません。
顧客同士の交流をお手伝いすることも、暮らしをより楽しんでもらうきっかけになります。
同じ会社とお付き合いするお客様同士、家やライフスタイルについての想いやこだわりを語り合うのも楽しいものです。
ご家族や友人と参加して楽しめるのはもちろん、同じ趣味を持つ仲間と出会う場にもなります。
自分の会社が建てた家や、その後の提案を通じて、顧客同士も笑顔でつながるのは、とても素敵なことではないでしょうか。
当社の場合は、オーナー様や協力会社の方々を対象に、カルチャー教室やお稽古などのライフスタイルイベントを開催しています。
せっかく家を建てたのだから、さらに暮らしを楽しめるよう、いろいろなことに挑戦できる場をお届けしたい、という想いからスタートしました。
イベント内容はDIYや陶芸、料理などの手作りを楽しむ内容から、カメラ講座のように自分の感性を磨くもの、暮らしに役立つセミナーなどさまざまです。
インテリアショップやリノベーション事業部などの各ブランドでも、オーナー様限定のパーティーやイベントを実施しています。
まとめ
地域で長く愛される工務店になるためには、自社のブランド力を高めて顧客と信頼関係を築くことが肝心です。
そのためには、家を建てた後も、お客様とのつながりを大切にする努力が欠かせません。
- 最も大切なことは、家づくりを通してお客様に幸せになってもらうこと
- お客様とのつながりを大切にし、入居後も会社で交流の機会をつくる
- 顧客同士が交流するきっかけをつくり、人の輪を広げる
会社のイメージアップは一朝一夕にできることではありません。
労力を惜しまず、まずは自社で取り組めることから始めてみましょう。そうした努力が、工務店のブランド戦略にも大きく貢献するはずです。
イベントや集客のコツなど売れる仕組みについてのコラムは他にも発信しています。ぜひご参考ください!