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モノそのものではなく体験・経験価値が重視されるようになった今、さまざまな企業や店舗にとってブランディング施策は重要です。
ブランディングは顧客の購買意欲を高め、企業価値を向上させるための重要な手段でもあります。
しかし、工務店や住宅会社にとって、構造や性能などの観点のみでは、もはや他社との差別化は難しいです。
そこで今回は、工務店・住宅会社がブランディングを行う重要性を解説するとともに、ジョンソンホームズでの施策例をご紹介。
ブランディング施策を検討中の工務店・住宅会社の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
工務店・住宅会社におけるブランディングの重要性
工務店・住宅会社においてブランディングが重要視される背景には、時代背景や顧客ニーズの変化、従業員のモチベーション向上の大切さがあります。
インターネットやSNSが普及した今、顧客は工務店や住宅会社をより気軽に探せるようになりました。
「家の近くだから」「大手だから」という理由だけでなく、より自分や家族のライフスタイルに合った工務店・住宅会社を見つけられるようになったのです。
そのため、ブランディングを通して自社の特徴や強みを効果的にアピールする必要があります。
さらに、顧客が自分で多くの情報を得られるようになったことで、工務店や住宅会社に求めるニーズも変化しています。
「良い家」「性能が良い家」であることは当たり前で、そのうえで、時代や個人の多様なニーズを満たせる工務店や住宅会社が選ばれるようになったといえるでしょう。
また、従業員のモチベーションの向上もブランディングが重要な理由の1つ。
ブランドが認知され顧客からの信頼が高まることで、従業員自身の自己実現や自己肯定感が高まり、モチベーションの向上につながります。
工務店・住宅会社がブランディングを行う手順と重要なポイント
工務店・住宅会社のブランディングは、以下の手順に沿って行いましょう。
- コンセプトとターゲットを明確に決める
- コンセプトをもとにサービス内容を決める
- 実績や口コミを積み上げる
それぞれのステップにおける重要なポイントを解説します。
コンセプトとターゲットを明確に決める
コンセプトとターゲットを明確に決めることは、ブランディングを行ううえで最も重要なステップの1つです。
自社のアイデンティティと、そのアイデンティティを求める顧客層を決めます。
まず、自社ならではの強みを洗い出し、それをブランドのコンセプトに落とし込みます。
自社の強みは、施工技術や品質、価格、サポート体制、デザイン力などが挙げられるでしょう。
自社の強みを明確にすることで、他社との差別化を図り、ブランド価値を高めることができます。
次に、誰に向けて自社のサービスを提供するのか、どのような潜在ニーズを持っているのかを分析し、ターゲット層を設定します。
例えば、「省エネやエコにこだわりを持つ若い夫婦」をターゲット層に場合、その夫婦が、どんな暮らしをしていきたいと考えているのかといった「潜在ニーズ」を具体的に考えていきます。
再生可能エネルギーを利用した住宅であったり、家庭菜園にも興味があるかもしれないから庭がある住宅だったり、床や壁には無垢材や漆喰などを使ったりなど、「夫婦が実現したい暮らし」をイメージすると、住宅のコンセプトがイメージしやすくなります。
コンセプトとターゲットを明確化することは、ブランドのアイデンティティを確立し、効果的なマーケティング施策を実施するために欠かせません。
コンセプトをもとにサービス内容を決める
コンセプトとターゲット層が決まったら、それに沿って具体的なサービス内容を決めていきます。
コンセプト、サービス内容、ホームページのデザイン、広告などは、一貫性をもつことが重要です。
例えば、子育て世代をターゲットに「安心・安全な住宅を提供すること」をコンセプトに掲げた場合、子どもが生まれたばかりだったり、これから子どもが産まれたりする夫婦からの問い合わせが多くなるはずです。
しかしコンセプトが「スタイリッシュなデザインで高級感がある住宅」だったらどうなるでしょうか。
「イメージと違った」といって、契約に繋がらない状況になりかねません。
実績や口コミを積み上げる
ブランディングの成功には、実績や口コミも欠かせません。
いくら工務店や住宅会社が自社の魅力を伝えても、あくまでも主観的なアピールなので、顧客からの信頼を得るためには限界があります。
客観的な評価として、実績や口コミが重要なのです。
実績を積み上げるためには、まずはクオリティの高い施工を行い、顧客からの評価を集めることが必要です。
ホームページやチラシなどに実績やお客様の声を掲載することで、客観的な評価をアピールすることができます。
また、口コミを積み上げるためには、お客様とのコミュニケーションを密にし、アフターサポートにも力を入れることも重要です。
実績や口コミ数を集めるには膨大な時間と手間を要しますが、構築できれば競合との差別化につながる大きな財産になります。
ジョンソンホームズの例|他社が真似できない「差別化」された「ブランディング」
ブランディングに成功している工務店・住宅会社の例として、当社ジョンソンホームズでの施策例を紹介します。
ジョンソンホームズでは、家づくりをしてくださったオーナー様に「幸せに暮らしていますよ」と言っていただけるよう日々活動しています。
「住んだあともジョンソンホームズとお付き合いしていると楽しい」と思っていただける時間や体験が、良い評価を蓄積し愛されるブランドになれるのではと考えています。
オーナー様とのつながりを強いものにするための当社の取り組みは、たとえば次のようなことです。
〈オーナー感謝祭〉
オーナー感謝祭は、社員が企画・運営を行う、年に一度のビッグイベント。
オーナーの皆様と笑顔で再会できたり、幸せに暮らされていることを直接聞いたりできるこのイベントは、お客様の家づくりに携わった社員が、自分の日々の業務に対するやりがいをマックスに感じる一日となります。
コロナ禍の2021年は花火大会を決行。
国営の公園を会場に、抽選に当選されたオーナー様に車の中から花火を観賞してもらいました。
YouTubeで打ち上げの様子を生配信することで、多くのオーナー様にご自宅でも花火を楽しんでいただきました。
2021 ジョンソンホームズオーナー感謝祭
〈ライフスタイル倶楽部〉
オーナー様には安心して暮らすだけではなく、暮らしをもっと楽しんでほしいという思いがあり、そのきっかけをお届けするために、「ライフスタイル倶楽部」という部門を設けています。
ライフスタイル倶楽部では、子どもから大人、親子、家族向けなどさまざまな層をターゲットにした幅広いジャンルのイベントを定期的に開催しています。
例えばスツールのDIY、ハンガーラックのDIY、クリスマスリース作り体験、親子ヨガ&キッズヨガのレッスンなど。
オーナー様には一般のお客様よりもお得に参加できる特典なども用意しており、「家を売る」だけでなく、体験・体感ができるイベントを開催することで、ライフスタイルブランドを体現しています。
〈ジョンソンレディ(アフターメンテナンス)〉
「ジョンソンレディ」とは、住宅を建てた後に出てくる疑問や困りごとを解決したり、家のお手入れ方法や暮らしに役立つ情報をお伝えしたりするジョンソンホームズ独自のサービス。
暮らしのスペシャリスト「ジョンソンレディ」が自宅を訪問して相談に応じる、アフターメンテナンス部門です。
このサービスによって、ジョンソンホームズではお引き渡し後の定期点検はもちろん、オーナー様が気軽に何でも相談できる仕組みを整備しています。
そのほか、工務店の集客率を上げる施策については「工務店の集客率を上げるWEBマーケティングの施策や成功のコツは?」でも解説しています。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
(まとめ)工務店・住宅会社にとってブランディング・差別化は重要
世の中に情報やサービスが溢れ、さまざまな企業や店舗にとってブランディングが重要視される昨今、工務店や住宅会社にとっても重要なテーマです。
しかし住宅業界においては、価格や構造・性能だけで他社との差別化を目指すのは非常に難しいでしょう。
工務店や住宅会社がブランディング・差別化をする上で重要なのは、ブランドコンセプトとターゲットを明確に決めて、それに沿ったサービス内容を設計すること。
自社ならではの強みを洗い出し、アイデンティティとして確立することが重要です。
ジョンソンホームズでは、「いつまでも続く、自分らしい幸せな暮らしを提供します」という企業ミッションのもと、オーナー感謝祭の実施やライフスタイル倶楽部の設置、アフターメンテナンスサービス「ジョンソンレディ」の提供などを行っています。
ブランディング施策を検討中の工務店・住宅会社の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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住宅フランチャイズのサービス範囲は、フランチャイズ運営ごとに様々です。
住宅システムのパッケージ提供だけの運営会社もあれば、営業マンの育成・指導から建材納入、工務支援や工務店経営全般のサポートを行うところもあります。
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