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ジョンソンホームズの川田です。
会社にとって優秀な人とはどんな人なのか。
明確に定義をすることが、多様な人材が活躍できる土台づくりにつながる、というのが前回の「自社にとって優秀な人とは?」のお話でした。
その内容を踏まえ、今回はリーダー像について思うことを書いていきます。
リーダーから指示されたものより自分で考えたこと
常に新しい情報をキャッチして知識量を増やし、自分一人であらゆることを選択したり判断したりしてメンバーを率いていく。
みんなを前で引っ張っていくというのもリーダーのひとつの在り方ですが、最近、リーダーが担う役割や、マネジメントの必要な要素がこれまでと変わってきているように感じます。
私自身の経験をいうと、一所懸命に勉強をして、最先端なことを取り込み実施したところで、メンバーがついてこなければ思うような結果もついてきません。
何か新たな戦略や課題に対する対策を打ち出しても、そのプロセスに関わっていない社員にとっては、仕事は言われたことをこなすことが前提となります。
人は自分で考えたことは熱をもってやり遂げるものですが、上からやれといわれてやる気を出す人はまずいません。
指示命令が主となることで、結果、ただ命令に従うことに慣れた社員ができあがる。
自分の頭で考える機会がなく、やれといわれたからやっているといった環境の中では、なかなか人は育っていかないというのも経験からの実感です。
成果を出すチームのリーダーは何をやっている?
業績を達成するために何が必要か、どういう行動に着目していくか。
「どうしたらいいと思う?」。リーダーがメンバーに問い、全員の考えや意見を聞いた上で「これでいこう」とまとめていく。
足りないところもみんなに考えてもらう。
意見やアイデアを出し合い、試行錯誤しながらも決めたことを実行していく中で、メンバーの"自分ごと感"やチームの一体感が育まれ、一体感が高まった先に結果がついてくる。
これは実際に、ウチの会社で起こっていることです。
自分が「達成させてやった」とかではなく、むしろ自分一人で考えても上手くはいかないので、意見を求め、チームで話し合ったことを実践していく。
業績を出している事業・チームのリーダーを見ていると、私の中では衝撃的ともいえるほど、従来の引っ張っていくリーダー像とは違っているのです。
リーダーは問いを投げかけ、メンバーに本音を話させる係?!
...だとすれば、リーダーの優秀さというものに知識や経験の多い少ないは関係なく、共通の目的・目標に向かってチームの一体感をつくることが、今この時代のリーダーの役割なのかなと感じています。
私も社員の話を聞きますが、実際のところ、自分がいいと思うことと彼らがいうことに大差はないのです。
どうすれば社員が成長してくれるのか。もしお悩みなら、リーダーの役割を整理してみるのもいいかもしれません。