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ジョンソンホームズの川田です。
今回は「会社の成長」についてのお話です。
マネージャーや部門長が、自分のチーム・自分の事業部の成果をあげようと活動することはもちろん大事です。
しかし、目の前の数字や対応ばかりに意識が向いてしまうことも往々にしてありがちです。
では、来年、その先、会社として成長していくためには何をすればよいか。
そこを誰が考えるのかが重要になっていくのではないでしょうか。
会議のスポットライトは会社の「これから」に当てる
会社の中では様々な種類の会議が行われていると思います。
現場層であれば議題の中心は業務・業績に関することで、課題の解決や、今月・今期の計画達成に向けた対策などについて。
一方、上層部・経営層で行う会議はどうでしょう。
例えば各部署・各階層の会議で検討すべきことや、結果(業績)といったところに走りがちではないでしょうか。
なぜ達成できたか、なぜ未達だったのか。
結果を検証することが重要なことは言わずもがなですが、どの会議でもスポットライトが同じようなところに当たっているとしたら、会社が成長していくために肝心な「これから」の部分が抜け落ちていることになります。
当然のことながら、一般社員にとって優先度が高いのは今月であり今期です。
では、誰が会社の未来にスポットを当てるのか。当社の取り組みを交えながら話を進めていきます。
会社の未来を考える人と場を決め、期初から来期の事業計画を考える
ジョンソンホームズでは、5ブランドある新築住宅事業やフランチャイズ事業など複数の事業を手がけ、ヤマチユナイテッドグループで展開する事業は多岐にわたります。
事業を多角化する当社では、組織内で会社の未来を考える人の位置づけ・役割を明確にする必要がありました。
そこで、全体を見渡すグループ統括本部(ヘッドクォーター)機能を新たに置き、各事業部の上位職を会議メンバーとして任命し、焦点を未来に当てて考える場を設けました。
もっといえば、当社でもマネジメント層が業績に偏りがちだったため、修業という意味合いも含めて上位職を会議メンバーとしたのです。
この会議では、新しい期がスタートした時点から来期の事業計画について考え、話し合うことにポイントを絞っています。
来期の数字をどれくらいで組み、そこに向かうために何をすればよいのか。
この"ネタ"づくりが、長期的な成長を考えるうえでの"カギ"になるのではないかと思います。
会社の長期的な成長のために上層部の視野を広げる
1カ月間の行動の中で、メンバー各自がネタを考えたり見つけたり、それを次の会議の場に持ち寄り、ワーク形式で話し合うことを重ねています。
「こうすれば、こうなる」といった根拠のあるものを1年間かけて話し合い、つくっていこうとする取り組みです。
しかしながら、そうそう「これは」というネタが出てくるわけではありません。
うまくいくかどうかも、まだ未知数です。
けれども、会議メンバーである彼らにとっては、目先のことだけではなく、未来を考えるために目線の高さを上げアンテナの向きを変える、訓練の機会ともいえます。
上層部は戦略を描き、自分が今まで担ってきた戦術・戦闘領域は部下が担う。
そうすることで部下や若手の活躍領域が広がり、社員の成長にもつながるのではと期待しています。
「今年どうするか」ではなく、来年、その先、大きくなっていくためのことを考える。
マネジメントを担う上層部が視野を広げることは肝要です。
ゆえに、今の時間を未来のために使うことは、組織規模にかかわらず会社経営にとって意味のあることではないかと考えます。
まとめ
当社では上位職をメンバーに任命し、期初から来期の事業計画について話し合う場を設けています。
未来を考えるために、目線やアンテナをこれまでの位置から変えることはそう容易ではないはずです。
けれども、マネジメント層がそこを意識してやっていくことが個人の成長、ひいては会社の成長に結びつくのではないかと思います。
また、実践から、会議を生産性のある話し合いの場とするには、型を決めたり仕組みを設けたりして、計画的に行うことが有効です。
なお、当社では2018年12月、東京にて「10年連続 トップシェア工務店の「マルチブランド戦略セミナー」を開催することになりました。
通常受講料21,600円(税込)のところ、経営者様・役員の方がご参加の場合は3名様まで無料で受講いただけます。ご興味のある方はぜひお早めにお申し込みください。
また、継続した会社の成長のための考え方など経営ノウハウに関するセミナーを定期的に開催しています。
会社の成長に不安を感じている方、経営手法に興味がある方はぜひ参加してみてください。