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ジョンソンホームズの川田です。
社員の主体性を高めるには?といったテーマで、これまで何度か当社の業績検討会議について取り上げてきました。
今回は「社員を知る」という角度からお話ししていきます。
定点観測で社員個々の特徴や変化を掴む
たとえば、その社員はどんなことに興味関心があるのか、いま何を思い、どんなことを考えているのか。
内面にあるものは、本人から聞く以外わかりません。
常に一人ひとりを見ていることはできませんが、定点観測として業績検討会議という名目で月に一度、全社員の話を聞いています。
自信たっぷりな話ぶりから何かを乗り越えたことがわかったり、新たな気づきから話す内容が大きく変わってきたり。
また、論理的思考、客観的視点、問題意識を強く持つ社員がいたりと、話を聞くことは個々の持ち味を発見する上でも役立っています。
上の立場で社員を褒めるのはなかなか難しいことですが、乗り越えることや成果を出すことができたときは、ストレートに褒める。
褒められたり認められたりすることで、社員のやる気はより高まるものです。
私はこの会議の場を、褒める活動の場としても活用してきています。
社員の声を聞いて知ることが経営上の参考に
業績検討会議の対象は全部署。営業から内勤まで16ほどの会議を行っています。
グループの事業部を合わせるともっとあるのですが。
所要時間は各1時間。合計16時間というとすごく時間をかけているように思われるかもしれません。
ですが、全社員の話を聞くことの重要度の高さからすれば、1カ月のうちの16時間はむしろ少ないのではないかなと感じます。
毎月ずっと聞き続けていると、その社員の成功・失敗パターンを把握できたり、空論ではなく具体的な話をしたりすることができます。
また、この会議を通して驚く課題が浮き彫りになることも少なくありません。
課題があるならば、じゃあみんなで対策を考えようというところにつながっていきます。
そして大きいのは、社員を知ることは経営をする上での参考になるということです。
人の使いどころに生かせるのもそのひとつ。
実際、部署異動によってめっちゃいきいきと仕事に取り組むようになったケースもあります。
社員の話を聞くことに時間を充てる
いま私は、セミナーなどを受けに行くことはほとんどしていません。
それよりも、社員の話を聞くほうに時間を充てることを優先しています。
社員を知らずして、うまく経営はできない。そう実感しています。
業務に組み込んでいるケースは少ない気がしますが、トップが社員の話を聞くことはとても大事なことだなあと思っています。